ボリンジャーバンドのスクイーズは、ボラティリティが低下した局面を示しますが、方向を予測するものではありません。この戦略では、価格が明確な収縮レンジを離れ、外側バンドの外で確定し、リスクを限定した継続余地が残っていることを確認します。
戦略の仕組み
ボリンジャーバンドは移動平均線を中心に、標準偏差から計算した上限・下限を表示します。バンドが狭くなると直近の値動きが小さくなっています。次の動きに向けてエネルギーが蓄積している可能性はありますが、収縮だけではエントリーになりません。
セットアップは、狭いバンド、目視できるレンジ、その外側での終値確定、バンド幅の拡大を組み合わせます。ヒゲだけがバンドを抜けてレンジ内で引けた場合は、確定ではなく反発として扱います。
インジケーター・市場・時間足
ボリンジャーバンド(20, 2)、BandWidth(バンド幅)または視覚的なバンド収縮、明確に設定した持ち合いレンジ。
流動性の高い主要Forexペアの活発な時間帯。スプレッドが不規則な銘柄や窓が多い市場は避けます。
日中の構造はM30・H1、より遅いセットアップはH4。選択したペアごとにパラメーターを検証します。
エントリールール
BUYチェックリスト
- 上限・下限バンドが、狭く認識しやすいレンジの周囲で収縮している。
- 実体のある陽線がレンジ上限と上側バンドの両方を上回って確定する。ヒゲだけの突破は除外する。
- バンド幅が拡大し始め、次の足がすぐにレンジ内へ戻って確定しない。
SELLチェックリスト
- ランダムな乱高下ではなく、明確な持ち合いの周囲でバンドが狭くなっている。
- 実体のある陰線がレンジ下限と下側バンドを下回って確定する。
- バンドが拡大し始め、価格が割れたサポートをすぐに回復しない。
Stop LossとTake Profit
Stop Loss
BUYではブレイク足の安値側、SELLでは高値側など、ブレイク構造の反対側にStop Lossを置きます。距離が広すぎる場合はロットを下げるか見送り、通常のレンジノイズ内へ無理に近づけません。
Take Profit
次の構造レベル、スクイーズレンジの幅を基準にした目標、または事前に決めた1.5R〜2Rを利用します。分割決済を使う場合も、検証前に方法を固定します。
ボラティリティの順序を正しく読む
有効なスクイーズは単なるバンド接触ではなく、収縮・確認・拡大の順序です。
| 局面 | チャートで確認する内容 | 判断 |
|---|---|---|
| 収縮 | バンド幅が低下し、狭いレンジ内でローソク足が重なる。 | 準備段階。まだ方向を決めない。 |
| 突破 | 1本の足がレンジと外側バンドの外で確定する。 | 値幅余地と約定条件を確認する。 |
| 拡大 | バンドが離れ、価格が旧レンジ外を維持する。 | レンジを回復しない間はエントリーが有効。 |
リスク管理
ポジションサイズを計算する前に、金額ベースの許容損失を決めます。相関するポジションをまとめて管理し、1日および口座全体の最大ドローダウンを設定してください。損失確定を避けるためだけに、エントリー後のStop Lossを広げてはいけません。
トレード例の流れ
解説チャートでは、EURUSDが短いレンジ内で持ち合い、バンドが狭くなります。強い陽線がレジスタンスと上側バンドの外で確定し、その後にBUYエントリーを設定します。Stop Lossはスクイーズ構造の下、Take Profitは約2Rの構造目標付近です。
このセットアップを避ける場面
重要指標発表直前のスクイーズ、上位足レジスタンス直下への突破、スプレッドが広がるロールオーバー、バンドをヒゲで抜けてもレンジ内で引ける足は避けます。拡大が数本進んだ後に追いかけません。
責任ある検証方法
- 結果を見る前に、エントリー・決済・無効化の全ルールを書き出します。
- 都合の悪い損失も除外せず、条件を満たした過去の全セットアップを記録します。
- スプレッド、手数料、スワップ、現実的なスリッページを含めます。
- ルール調整に使っていない未使用の検証期間を分けて残します。
- 本番運用を検討する前にデモ口座でフォワードテストし、リスクを抑えて観察します。
チャートは説明用です。勝率、月間利益、結果の保証は行いません。結果は市場環境、コスト、約定、ルールの遵守によって変わります。